ストーンヘンジや邪馬台国など、この世の中は謎に満ちています。
化石の謎もまた数多いですが、中でも謎に満ちているのが、写真のパレオディクチオンと呼ばれる化石。六角形の網目状構造がありますが、これは生物本体の化石ではなく、何らかの生物が残した何かの跡と考えられます。これでは何も説明していませんが、これ以上に正確には説明しようがないほど、この跡については何もわかっていません。巣穴の跡、餌を食べた跡、さらには餌となる微生物を育てた「農地」の跡ではないかという説も出ていきています。はるか昔のことならわからないのも無理はないと言えますが、実は現在の海底からもパレオディクチオンらしき跡は発見されています。しかし残念ながら、その主も目的も不明のままです。
ストーンヘンジや邪馬台国とは違い、現在進行形で形成されているのに、なお謎に包まれているパレオディクチオン。地質館でも展示していますので、ぜひ見に来てください。