佐川地質館

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徳川家康とウラジロ

徳川家康とウラジロ

地質館のカセキウラジロ

地質館のカセキウラジロ

いよいよ大坂夏の陣が始まる大河ドラマ「どうする家康」。家康の甲冑姿もこれで最後ですが、この兜の前立、どこかで見覚えがありませんか?実は地質館に似た標本があるのです。

この前立は、「ウラジロ」というシダ植物を模したものです。ウラジロは葉の裏が白くなっていることから、白髪になるほどの長寿を願う縁起物として扱われてきました。この年末にしめ縄を用意されているお宅も多いかと思いますが、これに使われている植物もウラジロです。ウラジロは近縁種が化石として発見されており、地質館で展示しているものは高知県南国市の領石から発見された約1億年前の化石「カセキウラジロ」になります。ウラジロにそれほど長い歴史があるとは、まさに長寿のご利益がありそうな話です。当然ながら家康はそれを知らなかったはずですが、73歳まで生きて天下を統一した彼にも、生きている化石・ウラジロのご利益があったのかもしれません。

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