今より平均気温が7度近く低かった、数万年前の氷河時代。どこまでも雪原が続く風景が思い浮かびますが、 当然ながらそんな雪原の中でも様々な動物が過ごしてい ました。一体どのような動物がいたのでしょうか。
その答えは洞窟の中にありました。 高知県のいくつかの洞窟の中には、数万から数千年前の動物の骨の化石が埋まっています。佐川町とその周辺ですと、日高村の猿田洞窟には約3万5千年前の最後の氷河期の動物の化石が、佐川町の穴岩と呼ばれる洞窟に は氷河期が終わって暖かくなってきた約9000年前の 動物の化石が発見されています。これらを調べることで、 氷河期と氷河期が終わった時代とで、どのように動物の種類が変わってきたのか、どんな動物が氷河期を生き延びたのかがわかるのです。 佐川地質館では、洞窟の中から発掘した動物の骨化石の特別展「洞窟に落ちた動物たち」を5月18日(土)から開催します。ぜひ、氷河期を生きた動物たちに会いにきてください。