佐川地質館

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猿田洞に潜む茂平と動物たち

江戸時代に活躍した土佐の義賊忍者・日下茂平。 高知城に忍び込んだ時に酒を飲んで酔い潰れて捕まってしまいますが、ネズミに化けて処刑場から逃げ出したという昔話があります。
その茂平が天狗から忍術を教わり修行したという伝説があるのが、日高村の猿田洞です。地質館ではこの5月から、猿田洞の中から発掘された 3.5万年前の動物の骨化石を紹介する特別展を開催中です。この骨化石を発掘したときは、土嚢袋に骨を土ごと詰め、洞外に運び出したのですが、猿田洞はとても上り下りが多い洞窟のため、かなり苦労しました。茂平が修行をした洞窟という伝説に、思わず納得してしまったものです。 さて、地質館は、仁淀ブルー体験博2024に、洞窟化石の特別展の見学に合わせて、猿田洞の砂石の中から骨を探しだす体験と猿田洞のケイビングもセットで楽しめるプログラム「猿田洞に潜む動物たちの足跡~氷河期からのメッセージ~」を提供しています。10 月 13 日(日)及び 26 日(土)の13:00 〜 16:30 に開催予定です。応募は仁淀ブルー体験博のウェブサイトから受け付けています。ぜひご参加ください。このプログラムで、あなたが砂石の中から見つけるネズミの化石は、3. 5万年前の氷河期時代のもので科学的には間違いありませんが、もしかしたらネズミに化けた茂平の成れの果てかも…?

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