2025 年、「ミレニアム」という言葉に沸いた 2000 年から早くも四半世紀が経ちました。昨年を振り返り、辰年の 1 年間は皆さまにとって良い年となりましたか?
辰とは「龍」のことであり、高知で「龍」と聞いて思い浮かぶのが、坂本龍馬。その龍馬に影響を与えた人物として、龍馬と同郷であり、同じ「龍」の文字が名前にある河田小龍の存在があります。
昨年は小龍の生誕 200 年の節目にあたり、高知県立の文化施設が連携して展覧会が開かれるなど、小龍の作品や功績に触れた方も多かったと思います。小龍は、漂流の末にアメリカに数年間滞在したジョン万次郎から話を聞き、世界の知識に触れた人物です。その知識を龍馬も学び、「世界に目を向ける」ということが龍馬の生涯のテーマとなりました。
地質館において「世界に目を向ける」展示といえば、プレートテクトニクスにおける大陸移動の様子を見ることができる「動く大陸模型」があります。長い時代の中で様々に変化をしてきた地球の歴史において、人間にとっての 1 年は小さいものかもしれませんが、巳年の 1 年が良い年となるように計画を立てたいものです。龍馬が桂浜から世界を見つめて、これからの人生を考えていたように、皆さんも地質館の「動く大陸模型」を見ながら、「世界に目を向ける」龍馬気分を味わってみませんか?