2月になると、牧野富太郎博士が愛した花、バイカオウレンがその可憐な花を咲かせます。
バイカオウレンは、日本の本州と四国の山中でしか見ることができません。日本列島は、複数のプレートがぶつかり合う場所に位置しています。このプレート運動の結果、山々が隆起し、また日本列島は大陸から切り離されました。大陸から離れた島の山中で進化してきたバイオカウレンは、もしこのプレート運動がなければ誕生しなかったでしょう。
毎年、佐川町の加茂地区では「バイカオウレン祭り」が開催され、地域の人々や観光客がこの美しい花を楽しんでいます。また、牧野公園や西山地区でもバイカオウレンが育てられています。この花をより深く理解するために、地質館にいらしてはいかがでしょうか。地球と大地の成り立ちを知ることで、バイカオウレンの花がもっと特別に感じられることと思います。